2019.09.19
救急の日
こんにちは!小学生の時、旅行中に階段から転げ落ちて
病院へ運ばれたことがあるサカサイです!
9月には「救急の日(9月9日)」という記念日があります。
それにちなみ、今回は家庭で起こりやすい事故である
飲み込みによる事故について書いていこうと思います。
みなさんは食べ物の事故である「誤嚥(ごえん)」と「誤飲(ごいん)」の違いをご存知でしょうか。
誤嚥は、食べ物が気管の方へ入ってしまうこと。
誤飲は、食べ物じゃないものを飲み込んでしまうこと。
今回は、異物を飲み込んでしまう「誤飲」について書いていきますが、
注意する必要があるのが、その異物によって対応が変わることです。
万が一起きてしまった時に備えて、この機会に
対処方法を確認してみましょう。
<クレヨン、ボタン>
吐き出させます。
問題ないことが多いですが、念のため医療機関で受診をしましょう。
<医薬品>
牛乳か水を飲ませ、吐かせて受診させます。
<防虫剤>
防虫剤に含まれる成分は腎障害や溶血を起こすので注意が必要です。
水を飲ませて吐かせ、受診させます。
油に溶けやすい性質があるので、絶対に牛乳は飲ませてはいけません。
<強酸や強アルカリの洗剤や漂白剤>
牛乳か水を飲ませ、吐かせないで医療機関に運びます。
吐かせると食道などの粘膜を傷めるので、絶対に吐かせてはいけません。
<たばこ>
何も飲ませず、口に手を入れて吐かせ、
医療機関で胃洗浄をする必要があります。
牛乳や水を飲ませてしまうと、ニコチンが体内で溶け出す危険があります。
<石油、ベンジン、ガソリン>
揮発性のものが逆流して肺炎を起こしやすいので、
何も飲ませたり、吐かせたりせず医療機関に運びます。
<ピン、針、硬化、ボタン電池など>
これらは胃や腸に穴をあけてしまう危険性があるので、
早急に医療機関で処置を受けさせましょう。
特にボタン電池は、放置すると周りの金属が溶けて内容物が溶け出し、
消化器を破って腹膜炎を起こすことがあるので、
日頃から管理に気をつける必要があります。
誤飲の頻度としては、タバコが最も多く
次いで化粧品や医薬品となります。
生後6ヶ月以降から1~2歳の子どもで起こりやすいので、
今一度、お子さんの活動域に危険なものが無いか
定期的に確認をしていきましょう。
院長 喜屋武 幸人