「寝違え」は寝ている時に起きる?

2024.02.25

「寝違え」は寝ている時に起きる?

朝起きると首が痛い…という「寝違え」

「寝違え」というぐらいなので、寝ている時に痛みが起きるイメージがありますが
半分正解で半分不正解です。

寝違えが起きるタイミングはいくつかありますが、最も多いのは
「起きた瞬間」や「体を起こした瞬間」です。

人間は寝ている時に勝手に身体が動かないように、脳と筋肉の間の接続が弱くなっています。
(この接続の調整ができなくて、身体が動いてしまうのが夢遊病だと言われています)
眼が覚めると、この接続が再び強くなるのですが、
これは徐々に行われるため、起きた直後は「目が覚めているけど、筋肉は意識通り動かない」という時間があります
(さらに余談ながらこの状態が極端に起きるのが、いわゆる金縛りです)

このような前提があり、寝ている時や朝起きた瞬間に動く際、
筋肉が意識通りの動きをしていない結果、予想外の力が加わって
筋肉を傷めているケースがよくあります。

これによって特に首や肩の筋肉を傷めることが多く、
この筋肉の損傷を一般的に「寝違え」と呼んでいるのです。

寝違えは軽い肉離れや、伸ばされたことに対する筋けいれんであることが多く、
酷い筋損傷がある場合は固定が必要になりますが、
そうでなければハイボルテージなどで炎症や痛みを取る治療が行われます。

寝違えは、立派なケガ(外傷)であり、
保険治療の対象になります。
特に強い痛みを放置すると、周囲の筋肉も緊張し、より強い痛みや、
姿勢やバランスの悪化にもつながる場合があります。

おや?と思ったら、できるだけ早めにご相談ください!



副院長 板倉 基二