2025.04.30
手の痺れの原因は首だけじゃない?胸郭出口症候群について
ハーモニー仙川中央整骨院です!
今回は「胸郭出口症候群」についてお話していきます。
症状名:胸郭出口症候群
症状の概要
胸郭出口症候群とは、首から腕にかけて走行する神経や血管が、胸郭出口と呼ばれる鎖骨と第一肋骨の間などの狭い場所で圧迫されることで、腕や手にしびれや痛み、冷えなどの症状を引き起こす状態です。
具体的には、
- 手先や腕のしびれ
- 腕や手の痛み
- 腕や手の冷え
- 腕や手の脱力感
- 首や肩、背中の痛み
- 物を持つのが辛い
- 手がむくむ
といった症状が挙げられます。
特に、つり革を持つ、高いところに手を伸ばすなど、腕を上げる動作で症状が出やすいのが特徴です。
症状の原因
胸郭出口症候群の原因として、
- 猫背や前かがみなどの悪い姿勢
- 長時間のデスクワークやスマホ操作
- 重いものを持ち運ぶ作業
- 首や肩周りの筋肉の緊張
- 鎖骨や肋骨の変形
- 頸肋(けいろく)と呼ばれる余分な肋骨の存在
などが考えられます。
症状の治療法
胸郭出口症候群の治療法としては、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。
- 電気治療
電気治療は、痛みや血行不良を改善するために用いられます。 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。 炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。 立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。
- 手技療法
首、肩、背中、胸周りの筋肉の緊張を丁寧に和らげ、血行を促進することで、神経や血管への圧迫を軽減し、しびれや痛みを改善します。 また、肩甲骨や鎖骨、肋骨の動きを調整し、胸郭出口のスペースを確保することも重要です。
- 運動療法
首や肩周りのストレッチや筋力トレーニングを行い、正しい姿勢を保つための筋力を養います。 胸郭出口を広げるための運動や、神経や血管の滑りを良くする運動なども指導します。 当院では、EMS(Electrical Muscle Stimulation)を用いた体幹の筋力強化も行っております。 EMSは、電気刺激によって筋肉を収縮させることで、効率的に筋力アップを図ることができます。
改善事例
症例:
30代女性。 通勤電車でつり革を持つと、手先がジンジンとしびれてくる。 最近では、仕事でパソコン作業をしている時にも、腕から手にかけて重だるい感じがする。
改善例:
問診と検査の結果、胸郭出口症候群と診断。
ハイボルテージ治療と立体動態波治療を併用し、首や肩周りの痛みを軽減。 手技療法で首、肩、背中、胸周りの筋肉の緊張を丁寧に和らげ、肩甲骨や鎖骨の動きを調整しました。 姿勢改善のためのストレッチや、胸郭出口を広げるための運動療法、体幹のEMSトレーニングを指導しました。 日常生活での姿勢の注意点や、症状を悪化させないためのアドバイスも行いました。
その結果、つり革を持っても手先のしびれを感じなくなり、パソコン作業時の腕の重だるさも軽減しました。 姿勢も改善し、首や肩のこりも楽になったと喜んでいらっしゃいます。
胸郭出口症候群は、放置すると症状が慢性化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。 腕や手にしびれを感じたら、早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二