身体に重要な「脂肪」もあります。膝の痛みと関連する「膝蓋下脂肪体」について

2025.12.20

身体に重要な「脂肪」もあります。膝の痛みと関連する「膝蓋下脂肪体」について

膝のお皿の下が痛む…その原因、実は「脂肪」の硬さかもしれません

こんにちは!仙川で整体や接骨などお探しの方に情報をお届けしている、ハーモニー仙川中央整骨院です!

急に寒くなったり、あるいは久しぶりに長く歩いたりした時、ふとこんな症状を感じたことはありませんか?

  • 椅子から立ち上がろうとして、膝を伸ばしきった時に「ズキッ」とする。

  • 階段を降りる時、お皿の下あたりに何かが挟まるような痛みがある。

  • 膝のお皿の下を押すと、奥の方が痛い。

「もしかして、年齢のせいで軟骨がすり減ってしまったのかな…」と不安になる方も多いのですが、実はその痛み、骨や軟骨ではなく、**膝にある「クッション(脂肪)」**が原因である可能性が高いのです。

今日は、意外と知られていない膝痛の隠れた主役、「膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)」についてお話しします。


1. 膝のクッション「膝蓋下脂肪体」とは?

膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下には、「膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)」と呼ばれる、非常に柔らかい脂肪の組織があります。

「脂肪」と聞くとあまり良いイメージがないかもしれませんが、この組織は以下の重要な役割を果たしている、いわば「超高性能なクッション材」です。

  • 膝の曲げ伸ばしの際、骨と骨がぶつからないように隙間を埋める。

  • 動きに合わせて形を変え、摩擦を減らす。

通常、この脂肪体はマシュマロのように柔らかく、膝の動きに合わせて自由に変形して移動します。しかし、何らかの原因でここが「硬いゴム」のようになってしまうと、問題が発生します。

2. なぜ痛くなるの?「ドアに指を挟む」原理

健康な状態であれば、膝を伸ばした時、この脂肪体はスムーズに奥へと引っ込みます。

しかし、過去の捻挫や打撲、あるいは長期間の悪い姿勢によってこの脂肪体が炎症を起こし、硬くなってしまうと(これを線維化といいます)、スムーズに動けなくなります。

その状態で無理に膝を伸ばすとどうなるでしょうか?

硬くなった脂肪体が、膝の関節の隙間に「ガチッ」と挟み込まれてしまうのです。これはまるで、ドアの蝶番(ちょうつがい)の隙間に指を挟んでしまったような状態です。 脂肪体には痛みを感じるセンサーが非常に多く存在するため、挟み込まれると激痛が走ります。これが、立ち上がりや歩行時の痛みの正体であることが多いのです。

3. 接骨院でできること:硬さを取り、再発を防ぐ

この「膝蓋下脂肪体」の痛みは、レントゲンには写りません(骨ではないため)。だからこそ、「骨に異常はありません」と言われて湿布だけで様子を見ている方が多いのが現状です。

しかし、接骨院では筋肉や軟部組織のアプローチが得意です。当院では以下のようなステップで改善を目指します。

ステップ①:痛みと炎症を抑える「ハイボルテージ治療」

まず、挟み込まれて炎症を起こしている脂肪体の痛みを鎮める必要があります。 当院の「ハイボルテージ治療」は、手技では届かない身体の深部まで電気刺激を届けることができる特殊な治療器です。硬くなり痛みを出している脂肪体の緊張を和らげ、痛みのサイクルを断ち切るのに非常に有効です。

ステップ②:挟み込まない環境を作る「矯正治療」

なぜ脂肪体が挟み込まれるようになったのでしょうか?多くの場合、骨盤が歪んで「反り腰」になっていたり、重心バランスが崩れて膝が過剰に伸びすぎる(反張膝)状態になっていたりします。 当院の「矯正治療」で全身の歪みとバランスを整え、膝にかかる負担そのものを減らします。 ※継続して通院しやすいよう、月6,600円のフリーパスもご用意していますので、根本改善を目指す方に大変喜ばれています。

ステップ③:支える力をつける「EMS」

膝の関節を安定させるには、太ももの筋肉(大腿四頭筋)や体幹の強さが不可欠です。しかし、痛い時にトレーニングをするのは辛いですよね。 そこで「EMS」を使用します。これは横になっているだけで、なかなか鍛えづらい体幹やインナーマッスルを手軽に鍛えることができる治療器です。膝への負担をかけずに、天然のコルセット(筋肉)を作っていきます。


4. セルフチェック:あなたの膝は大丈夫?

最後に、ご自身の膝がこの状態になっていないか、簡単なチェックをしてみましょう。

  1. 椅子に座り、膝を90度に曲げます。

  2. 膝のお皿の下にある太い筋(膝蓋靭帯)の両脇を、親指で強めに押します。

  3. 押したまま、膝をゆっくりと伸ばしてみてください。

判定: 膝を伸ばしていく途中で、「痛っ!」と感じたり、押している指が押し返されるような強い圧迫感を感じたりした場合は、膝蓋下脂肪体が硬くなり、動きが悪くなっている可能性が高いです。


5. まとめ:我慢せずにご相談ください

「歩くたびに痛い」「立ち上がるのが億劫」 そんな状態が続くと、活動量が減り、ますます筋肉が落ちて症状が悪化する悪循環に陥ってしまいます。

膝蓋下脂肪体の痛みは、適切な施術で「柔軟性」を取り戻せば、驚くほど楽になるケースが多いです。「もう年だから」と諦める前に、ぜひ一度、ハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。

あなたの膝がスムーズに動き、痛みなく歩ける毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます!



副院長 板倉 基二