2023.08.09
「四十肩・五十肩」ってなんだろう?
四十肩五十肩って?
肩があがらない、あげると痛い、という現象をよく「四十肩(五十肩)」と言いますが、
実は「四十肩」という単語はけっこうややこしく
・「肩が痛くてあがらない」という症状を一般を表している(広い意味の四十肩)
・「特発性肩関節周囲炎」という病気の別名(狭い意味の四十肩)
の二つの意味が一緒くたになって使われているのが現状です。
(我々治療家でも、時として混ざって話していることがたまにあります)
まず「広い意味での四十肩」。
これは「腹痛」や「頭痛」のようにある範囲の症状を示す言葉なので、
腹痛の原因にもいろいろあるように「肩が痛い、動かない」の原因にも様々なものがあります。
例えば
・肩を動かす筋肉の付着部(筋肉が骨とつながっている部分)が炎症をおこしている(腱板損傷)
・肩関節の中に石灰の塊ができてしまって、それによって刺激が起きている(石灰沈着性炎)
など、その痛みの発生の仕方も様々です。
その中の一つには「狭い意味での四十肩(特発性肩関節周囲炎)」というものもあり、
「特発性」という言葉は「原因がわからない」と同じような意味なのですが、
なんの前触れもなく、突然肩関節に激痛が走り、一般的には数日~一週間程度で痛みが去ってしまう不思議な疾患です。
肩の炎症の後の「拘縮」に注意!
それらの原因によって痛みが起きた後に続発し、私たち整骨院でもよく見るケースとして
「肩が痛い間に動かさなかったために、肩関節周囲の筋肉や靭帯などが固まったりくっついたりして、動かなくなる」
「肩関節拘縮(フローズンショルダー)」という現象です。
肩関節は人体の中でも特に動きの自由度が高い関節です。
この動きはいろんな方向から別々の筋肉が引っ張ることで可能になっていますが、
肩を動かさないでいると、この筋肉の表面(筋膜)などがお互いくっついてしまったりします。
その結果、特定の動きをすると本来動かなくていい筋肉が一緒に引っ張られ引きつることで
痛みや可動域の制限を引き起こします。
このような状態になると、ある程度期間をかけて拘縮を解消するための治療やリハビリが必要になります。
そのため、肩の痛みがあるときは「痛みがあるから様子を見よう」ではなく、
早期の治療や回復度合いに見合ったリハビリを行うことで、拘縮を最低限に抑えることが早期の回復につながります。
・肩の関節が痛い
・痛みが治まってきたが動かしていいのかわからない
・じっとしていれば痛くないが動かすと痛い、動かせない
というような症状がある方、まずはハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください!
副院長 板倉 基二