足をつくと踵に痛みがある

2025.02.18

足をつくと踵に痛みがある

ハーモニー仙川中央整骨院です!

今回は「踵部脂肪褥症候群」についてお話していきます。

症状の概要

踵部脂肪褥症候群とは、かかとの骨の下にある脂肪組織(ファットパッド)が、衝撃や圧迫によって炎症を起こしたり硬くなったりすることで、痛みを引き起こす状態です。
「脂肪」というと、肥満に関連する「皮下脂肪」を連想しがちですが、この脂肪の塊は足のクッションとして必要な脂肪組織です。

具体的には、

・かかとの中央部に痛みがある
・足をつくと踵に痛みがある
・朝起きた時や、しばらく休んだ後に歩き始めるときに強い痛みを感じる
・長時間立っていたり、歩いたりした後に痛みが増す
・かかとを押すと痛みがある

といった症状が挙げられます。
同じ踵の痛みでも足の裏のやや土踏まず側の痛み(足底腱膜炎)との鑑別が必要になります。

症状の原因

踵部脂肪褥症候群の原因として、

・加齢による脂肪組織の萎縮
・スポーツでの衝撃の繰り返し
・階段などで足を踏み外した時の強い衝撃
・扁平足やハイアーチなどの足の形状
・不適切な靴
・肥満
・急激な体重増加

などが考えられます。

症状の治療法

踵部脂肪褥症候群の治療法としては、主に以下の3つが挙げられます。

・安静にする
痛みがあるときは、運動量を減らし、足を休ませることが大切です。
 特に、痛みが増すような動作は避け、負担をかけないようにしましょう。
 テーピングによって脂肪体を保護することも有効です。

・電気治療
電気治療は、痛みや炎症を軽減するために用いられます。
 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。
 炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。
 マイクロカレント療法は微弱な電流を流すことで組織の再生力を高めます。

・運動療法
ストレッチや筋力トレーニングなどを行い、足底腱膜やふくらはぎの筋肉の柔軟性を高め、足裏のアーチを支える筋力を強化することで、踵部脂肪褥への負担を軽減し、再発を予防します。

当院の改善事例

40代男性。
最近、趣味のテニスをしているかかとに痛みを感じるようになり、歩くのがつらい状態になっていました。

問診と検査の結果、踵部脂肪褥症候群と診断。

まずは、ハイボルテージ治療で炎症を抑え、痛みを軽減。
同時にテーピングを使い、踵部脂肪体を保護することで、歩行できるようになりました。
数日で炎症が落ち着いてきたため、テーピングを継続しながら
マイクロカレントを用いて炎症部の再生を促進することを計りました。

その後、痛みがほぼ解消されてきたタイミングで、段階的にテニスを再開しながら、
足関節の柔軟性や、足指の機能回復のリハビリテーションを行い、
再発予防に向けた治療を行いました。

現在ではテニスを全力で行っても痛みがでることもなく、喜んでいただけてます、


踵部脂肪褥症候群は、放置すると慢性化し、歩行困難になる可能性もあります。
かかとに痛みを感じたら、早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。

 

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副院長 板倉 基二