2025.05.24
手の痺れ、首の筋肉が原因かもしれません(斜角筋症候群
ハーモニー仙川中央整骨院です!
今回は「斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)」についてお話していきます。
症状の概要
斜角筋症候群とは、首の側面にある「斜角筋」という筋肉が硬くなったり、異常が生じたりすることで、その間を通る神経や血管が圧迫され、肩から腕、手にかけて痛みやしびれを引き起こす状態です。
具体的には、
- 肩から腕、手、指先にかけてしびれや痛みがある
- 特に、小指側にしびれが出やすい
- 腕を上げると症状が悪化する(例:電車のつり革を持つ、洗濯物を干すなど)
- 首や肩のこりがひどい
- 腕に力が入りにくい、だるい
- 冷えや血行不良を感じることがある
といった症状が挙げられます。
症状の原因
斜角筋症候群の原因として、
- 長時間のデスクワークやパソコン作業
- 猫背や巻き肩など、首や肩に負担のかかる姿勢
- 首や肩の筋肉の使い過ぎ、または過度な緊張
- ストレス
- 交通事故によるむちうち
などが考えられます。 特に、長時間同じ姿勢で作業を続けることで、斜角筋が硬くなりやすく、神経や血管の通り道が狭まって症状を引き起こします。
症状の治療法
斜角筋症候群の治療法として、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。
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電気治療
電気治療は、痛みやしびれの軽減、血行促進に用いられます。 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。 立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。
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手技療法
首、肩、胸周りの筋肉、特に斜角筋の緊張を丁寧に和らげ、血行を促進することで、神経や血管への圧迫を軽減し、しびれや痛みを改善します。また、肩甲骨や胸郭の動きを調整し、姿勢の改善を図ることも重要です。
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運動療法
首や肩周りの筋肉のストレッチや、体幹を支えるための筋力トレーニングを行い、正しい姿勢を保つための筋力を養います。肩甲骨の動きをスムーズにする運動や、神経や血管の滑りを良くする運動なども指導し、再発予防に努めます。
改善事例
症例:
30代女性。 長時間のデスクワークでパソコン作業が多く、最近、腕から手先にかけてしびれを感じるようになった。特に作業中に腕を前に出していると症状が強く、集中力が続かない。
改善例:
問診と検査の結果、斜角筋症候群と診断。
まずは、ハイボルテージ治療と立体動態波治療を併用し、首や肩周りの痛みとしびれを軽減。 手技療法で首や肩、胸周りの筋肉の緊張を丁寧に和らげ、特に硬くなっていた斜角筋を緩めました。 並行して、デスクワーク時の正しい姿勢や、休憩中にできる簡単なストレッチ方法を指導。 さらに、肩甲骨周りの運動や体幹トレーニングの指導を行い、根本的な姿勢の改善と、再発しにくい体作りをサポートしました。
その結果、デスクワーク中の手のしびれは大幅に軽減し、長時間集中して仕事ができるようになりました。首や肩のこりも楽になり、快適に過ごせると喜んでいらっしゃいます。
斜角筋症候群は、現代社会で増加している姿勢の乱れが原因となることが多い症状です。 腕や手にしびれを感じたら、放置せずに早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二