2025.05.23
ぎっくり腰にもいろいろな種類があります!(腰の骨の捻挫の話)
ハーモニー仙川中央整骨院です!
今回は「急性腰痛(腰椎椎間関節捻挫)」についてお話していきます。
症状の概要
急性腰痛は、急に腰に強い痛みが走る状態で、一般的に「ぎっくり腰」とも呼ばれます。その中でも、**腰椎椎間関節捻挫(ようついついかんかんせつねんざ)**は、腰の骨と骨の間にある「椎間関節」という部分が、無理な動きによって捻挫を起こし、炎症が生じることで強い痛みを引き起こします。
具体的には、
- 急に腰に激しい痛みが走る
- 体を動かせなくなるほどの痛みがある
- 痛みで立ち上がれない、座れない、寝返りが打てない
- 特定の体勢で痛みが増す(体を反らす、捻るなど)
- 患部を押すと強い痛みがある
といった症状が挙げられます。
症状の原因
腰椎椎間関節捻挫の原因として、
- 重い物を持ち上げる動作
- 中腰での作業
- 急な体勢の変更
- 不意に体を捻った
- くしゃみや咳などの不意な衝撃
- 長時間のデスクワークや立ち仕事による腰への負担
- 筋肉の疲労や柔軟性不足
などが考えられます。
症状の治療法
急性腰痛(腰椎椎間関節捻挫)の治療法として、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。
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安静にする
受傷直後は、炎症を抑え、痛みを悪化させないために患部を安静にすることが最も重要です。無理に動かさず、楽な姿勢で過ごしましょう。
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電気治療
電気治療は、痛みや炎症を軽減するために用いられます。 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。 立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。
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テーピング療法
痛みが強い場合は、腰の動きを制限し、患部を安定させるためにテーピングを行います。
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手技療法
炎症が落ち着いてきたら、腰やその周辺の筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで痛みを軽減します。また、椎間関節の動きを改善し、腰椎のバランスを整える施術も行います。
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運動療法
痛みが軽減し、炎症が治まってきたら、再発予防のための運動療法を開始します。腰部を支える体幹の筋肉を強化するストレッチやトレーニングを行います。EMS(Electrical Muscle Stimulation)を用いた体幹の筋力強化も効果的です。日常生活での正しい姿勢や体の使い方についても指導し、腰への負担を減らします。
改善事例
症例:
40代男性。 仕事で重い荷物を持った際に、腰に「ピキッ」と痛みが走り、その場にうずくまってしまいました。その後、腰を動かすことができず、歩くのもつらい状態でした。
改善例:
問診と検査の結果、急性腰痛(腰椎椎間関節捻挫)と診断。
まず、強い痛みに対してハイボルテージ治療を施し、炎症を迅速に抑え、痛みを軽減しました。さらに、腰の動きを制限するためテーピングで患部を固定し、安静を保ちました。 痛みが落ち着いてきた段階で、立体動態波治療と手技療法を組み合わせ、腰周りの筋肉の緊張を緩和し、椎間関節の動きをスムーズにしていきました。 数回の治療で日常生活動作が楽になり、その後は再発予防のために体幹トレーニングやストレッチの指導を行い、正しい体の使い方を習得していただきました。
その結果、腰の痛みは消失し、仕事や日常生活も問題なく送れるようになりました。
急性腰痛は突然起こり、非常に強い痛みを伴うことがあります。無理に動かしたりせず、早めに適切な処置を行うことが早期回復への近道です。 腰に痛みを感じたら、一人で悩まずハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二