ぎっくり腰後に要注意!「仙骨座り」が首の痛みを長引かせる

2025.10.02

ぎっくり腰後に要注意!「仙骨座り」が首の痛みを長引かせる

ハーモニー仙川中央整骨院です!

ぎっくり腰の痛みが落ち着いてきた後も、なかなか首や肩の痛みが取れない…。その原因は、**「座り姿勢」**にあるかもしれません。特に、腰に負担をかけまいと無意識にとってしまう姿勢が、かえって首の痛みを悪化させているケースがあります。

 

ぎっくり腰後に悪化しやすい「仙骨座り」

 

ぎっくり腰後は、腰の痛みを避けるために、椅子に深く腰掛け、お尻を前に滑らせて背中を丸める**「仙骨座り」**になりがちです。

この姿勢は、腰の筋肉を休ませているように感じますが、体には大きな負担がかかっています。

  1. 骨盤の後傾と猫背: 仙骨座りは骨盤を後ろに倒し、背骨全体を大きく丸めます(猫背)。

  2. 首が前に突き出る: 体が丸まると、目線を水平に保とうとして、自然と頭が前に突き出ます(ストレートネック化)。

  3. 首の筋肉が疲弊: 前に突き出た重い頭を支えるために、首の後ろの筋肉が常に引っ張られ、過剰に緊張します。これにより、ぎっくり腰の代償作用で始まった首の痛みが、座り姿勢によって慢性化してしまうのです。

 

ぎっくり腰後の正しい座り姿勢

 

首の負担を減らすためには、「仙骨座り」をやめ、骨盤を立てて座ることが重要です。

  • 坐骨で座る: 椅子に深く座り、お尻の下にある**「坐骨(ざこつ)」**が座面にしっかり当たる感覚を見つけましょう。

  • 腰のS字カーブ: 骨盤が立ち上がると、腰に自然なS字カーブが生まれます。これが、背骨全体への衝撃を吸収する最も理想的な姿勢です。

  • 背もたれは深く: 椅子の背もたれにもたれる際は、背中全体で支えるのではなく、骨盤の少し上あたりで支えられるようにタオルなどを挟むのも効果的です。

 

家でできるセルフケア:首の緊張をリリース

 

腰の痛みが落ち着いたら、首の緊張をゆっくりと緩めましょう。

  • 【首の gentle 運動】 椅子に正しい姿勢で座ります。ゆっくりと顎を引き(うなずく動作)、首の後ろを伸ばします。次に、顎を引いたまま、ゆっくりと左右に首を傾けます。この時、痛みが出ない範囲で行い、伸びている筋肉を意識しましょう。

ぎっくり腰後の回復を早め、首の痛みを解消するためには、姿勢のチェックと正しい体の使い方が不可欠です。仙川で腰や首の痛みにお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。



副院長 板倉 基二