2025.10.05
腰からの影響で起こる神経痛の種類(メインの数個紹介)
【腰から影響する神経痛の種類】
腰から出る神経の圧迫や刺激によって起こる神経痛には、代表的に以下のような種類があります。
1. 坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)
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症状の出る場所:お尻の奥、太もも裏、ふくらはぎ、足先
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特徴:片側に痛みやしびれが出やすく、長く歩いたり立ったりすると症状が強くなる
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原因:腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、骨盤の歪みなど
2. 腰椎椎間板ヘルニアによる神経痛
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症状の出る場所:腰?お尻?脚
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特徴:腰の痛みと同時に脚に電気が走るような痛みやしびれが出ることが多い
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原因:椎間板(背骨のクッション)が飛び出して神経を圧迫
3. 脊柱管狭窄症による神経痛
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症状の出る場所:腰?お尻?太もも?ふくらはぎ
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特徴:歩くと脚がしびれて休むと楽になる(間欠性跛行)、前かがみ姿勢で楽になる
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原因:加齢や姿勢不良により脊柱管が狭くなり神経を圧迫
4. 梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)
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症状の出る場所:お尻の奥?太もも裏
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特徴:座っていると痛みが強くなることが多い
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原因:お尻の筋肉(梨状筋)が硬くなり坐骨神経を圧迫
5. 腰椎椎間関節由来の神経痛
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症状の出る場所:腰?お尻
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特徴:腰を反らす動作で痛みが出やすい
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原因:腰椎の関節に炎症や変性が起こり、近くの神経が刺激される
【まとめ】
腰からの神経痛は、原因や痛みの出る場所によって種類が異なります。
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坐骨神経痛:脚のしびれや痛みが中心
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脊柱管狭窄症:歩くと脚がしびれる
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椎間板ヘルニア:腰と脚の両方に痛み
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梨状筋症候群:お尻中心
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椎間関節由来:腰の反らしで痛む
症状の出方を見極めることで、原因に合わせた適切な治療が可能になります。
副院長 板倉 基二