膝を曲げると内側に入る「ニーイン」の危険性

2025.11.24

膝を曲げると内側に入る「ニーイン」の危険性


 

膝を曲げると内側に入る「ニーイン」の危険性|仙川の治療院が解説する対策と予防

 

階段の上り下りや、スポーツでジャンプの着地をした際、「膝が内側に入っている気がする」「膝の内側がなんとなく痛い」と感じたことはありませんか?

もし心当たりがあるなら、それは「ニーイン(Knee-in)」と呼ばれる状態かもしれません。

一見するとただの体の使い方の癖のように思えるかもしれませんが、このニーインを放置しておくと、膝の慢性的な痛みや、将来的に大きなケガにつながるリスクがあります。

今回は、仙川で活動する当治療院が、この「ニーイン現象」の危険性と、接骨院だからこそできる対策について分かりやすく解説します。

 

膝が内側に入る「ニーイン」とは?

 

「ニーイン」とは、膝を曲げる動作をしたときに、つま先が向いている方向よりも、膝のお皿が内側に入ってしまう状態のことを指します。(専門的には「Knee-in Toe-out」などと呼ばれます)。

上の画像を見ていただくとイメージしやすいかと思います。スクワットのような動作をした際に、膝がまっすぐ前ではなく、内側にカクンと折れるような形になってしまうのです。

 

なぜニーインが起こるのか?

 

主な原因としては、以下のような体のバランスの乱れが挙げられます。

  1. お尻の筋力不足: 股関節を支えるお尻の筋肉(中殿筋など)が弱いと、太ももの骨を正しい位置に保てず、膝が内側に入りやすくなります。

  2. 足首の硬さや扁平足: 足首が硬かったり、土踏まずが潰れていたりすると、着地した衝撃をうまく吸収できず、その歪みが膝に伝わって内側に入ってしまいます。

  3. 骨盤や全身の歪み: 体の土台である骨盤が歪んでいると、脚全体のバランスが崩れ、結果として膝に負担のかかる動きになってしまいます。

 

放っておくと危険!ニーインが引き起こすリスク

 

「今はまだ痛くないから大丈夫」と思っていても、ニーインの状態が続くと、膝関節には常にねじれるようなストレスがかかり続けています。これは、車のタイヤが歪んだまま走り続けているようなものです。

この状態を放置すると、以下のようなリスクが高まります。

  • 膝の内側の慢性的な痛み: 鵞足炎(がそくえん)など、膝の内側の筋肉や腱が炎症を起こしやすくなります。

  • 半月板や靭帯の損傷: スポーツなどで強い衝撃が加わった際、前十字靭帯断裂や半月板損傷といった大ケガにつながるリスクが格段に上がります。特に女性のアスリートに多い傾向があります。

  • 将来的な変形性膝関節症: 長年負担がかかり続けることで関節軟骨がすり減り、将来的に膝が変形して痛みが強くなる可能性があります。

このように、ニーインは単なる「癖」ではなく、膝の健康を脅かすサインなのです。

 

仙川の当院でできるアプローチと予防策

 

「自分の膝、もしかしてニーインかも?」と思ったら、まずは専門家に見てもらうことが大切です。

当院では、患者様一人ひとりの体の状態を丁寧にチェックし、なぜ膝が内側に入ってしまうのか、その根本原因を探ります。その上で、痛みの緩和から再発予防までトータルでサポートします。

 

1. 全身のバランスを整える「矯正治療」

 

ニーインの根本原因が骨盤や背骨の歪みにある場合、膝だけを見ていてもなかなか改善しません。当院の矯正治療は、ボキボキと強い力で行うのではなく、ソフトな刺激で全身のバランスを整えていきます。体の土台が安定することで、膝への負担が自然と軽減されます。

根本的な体質改善を目指す方のために、通院しやすい月額6,600円のフリーパスもご用意しています。継続して体のメンテナンスをすることで、歪みにくい体を作っていきます。

 

2. 今ある痛みを和らげる「ハイボルテージ治療」

 

すでに膝に痛みが出ている場合は、まずその痛みを落ち着かせることが先決です。当院では、プロスポーツ選手も愛用する特殊な電気治療器「ハイボルテージ」を導入しています。

これは高電圧の電気刺激を体の深部まで届けることができる機器で、痛みや筋肉の緊張を短時間で緩和することに特化しています。ビリビリ感が少なく、電気治療が苦手な方でも安心して受けていただけます。

 

3. 弱い筋肉を効率よく鍛える「EMS」

 

ニーインの原因がお尻や体幹の筋力不足にある場合、その筋肉を鍛えることが必須です。しかし、正しいフォームでトレーニングをするのは難しいものです。

そこで当院では「EMS」という機器を活用します。これは電気刺激によって筋肉を強制的に動かすトレーニング機器です。自分では意識しづらいインナーマッスル(体幹)や、お尻の筋肉を寝たままで効率よく鍛えることができます。運動が苦手な方や、痛くてトレーニングができない方にもおすすめです。

 

まずはお気軽にご相談ください

 

膝が内側に入る「ニーイン」は、自覚症状が少ないうちから対策を始めることが、将来の健康な膝を守る鍵となります。

仙川周辺で、膝の違和感や体の歪みが気になる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。あなたの体の状態に合わせた最適なプランをご提案いたします。どうぞ穏やかな気持ちで、お身体のメンテナンスにいらしてください。



副院長 板倉 基二