2025.03.02
親指の付け根が痛む
ハーモニー仙川中央整骨院です!
今回は「ドケルバン病」についてお話していきます。
症状名:ドケルバン病
症状の概要
ドケルバン病とは、手首の親指側にある腱鞘(腱の通り道)に炎症が起こり、痛みや腫れが生じる状態です。
具体的には、
- 親指の付け根の痛み
- 手首の親指側の腫れ
- 親指を動かす時の痛み
- 物をつかむ、握るなどの動作で痛みが増す
といった症状が挙げられます。
症状の原因
ドケルバン病の原因として、
- スマートフォンやパソコンの使い過ぎ
- 手首の使い過ぎ
- 妊娠・出産
- 更年期
- 育児
などが考えられます。
赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したり、オムツを替えたりなど、育児では手首を繰り返し使う動作が多く、腱鞘に負担がかかり、炎症を引き起こすことがあります。
症状の治療法
ドケルバン病の治療法としては、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。
- 安静にする
手首を安静にし、親指を動かす動作を控えることが重要です。 サポーターやテーピングで手首を固定することもあります。 育児中の場合は、抱っこの仕方や授乳姿勢などを工夫し、手首への負担を軽減することも大切です。
- 電気治療
電気治療は、痛みや炎症を軽減するために用いられます。 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。 炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。 立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。
- 手技療法
手首周りの筋肉の緊張を和らげ、関節の動きを改善することで、痛みや機能障害を軽減します。
- 運動療法
手首や指の筋肉の柔軟性を高め、手首の動きをスムーズにするためのストレッチやトレーニングを行います。
改善事例
症例:
30代女性。 子育て中で、赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したりすることが多く、親指の付け根に痛みを感じるように。 物を掴むのも辛くなり、日常生活にも支障が出ていました。
改善例:
問診と検査の結果、ドケルバン病と診断。
まずは、サポーターで手首を固定し、安静を指示。 ハイボルテージ治療で炎症を抑え、痛みを軽減。 さらに、立体動態波治療で筋肉の緊張を和らげ、手首周りの血行を促進。 痛みが落ち着いてきたら、ストレッチや筋力トレーニングなどのリハビリテーションを開始。 手首や指の筋肉の柔軟性を高め、手首の動きをスムーズにしました。 また、抱っこの仕方や授乳姿勢など、育児中の注意点も指導しました。
その結果、親指の付け根の痛みは消失し、物を掴むのも楽になりました。 育児も問題なくできるようになり、日常生活も快適に送れるようになりました。
ドケルバン病は、放置すると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。 親指の付け根に痛みを感じたら、早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二