膝にいる「ガチョウ(鵞鳥)」って?鵞足炎について

2025.03.29

膝にいる「ガチョウ(鵞鳥)」って?鵞足炎について

ハーモニー仙川中央整骨院です!

今回は「鵞足炎(がそくえん)」についてお話していきます。

症状名:鵞足炎

症状の概要

鵞足炎とは、膝の内側下部にある鵞足(がそく)と呼ばれる腱の付着部に炎症が起こり、痛みや腫れが生じる状態です。

具体的には、

  • 膝の内側下の痛み
  • 運動時や運動後の痛み
  • 膝の曲げ伸ばしで痛みが増す
  • 膝の内側下の腫れ
  • 膝の内側下を押すと痛みがある

といった症状が挙げられます。

症状の原因

鵞足炎の原因として、

  • ランニングやジャンプなど、膝に負担のかかるスポーツ
  • 長時間歩行
  • 膝の使い過ぎ
  • 膝の変形
  • 膝周りの筋肉の柔軟性不足
  • O脚やX脚などの足の形状
  • 体重増加
  • 運動不足

などが考えられます。

症状の治療法

鵞足炎の治療法としては、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。

  1. 安静にする

痛みがあるときは、運動量を減らし、膝を休ませることが大切です。  特に、痛みが増すような動作は避け、負担をかけないようにしましょう。

  1. 電気治療

電気治療は、痛みや炎症を軽減するために用いられます。  ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。  炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。  立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。

  1. テーピング療法

膝の安定性を高め、鵞足への負担を軽減するために、テーピングを行います。

  1. 手技療法

膝周りの筋肉の緊張を和らげ、関節の動きを改善することで、痛みを軽減します。

  1. 運動療法

ストレッチや筋力トレーニングなどを行い、膝周りの筋肉の柔軟性を高め、筋力を強化することで、膝関節を安定させ、再発を予防します。  当院では、EMS(Electrical Muscle Stimulation)を用いた体幹の筋力強化も行っております。  EMSは、電気刺激によって筋肉を収縮させることで、効率的に筋力アップを図ることができます。

改善事例

症例:

30代女性。 ランニングを始めてから、膝の内側下が痛むようになった。 特に、ランニング後や階段を下りる時に痛みが増す。

改善例:

問診と検査の結果、鵞足炎と診断。

まずは、ランニングを控え、膝を安静にさせました。 ハイボルテージ治療で炎症を抑え、痛みを軽減。 テーピングで膝を固定し、安定性を高めました。 手技療法で膝周りの筋肉の緊張を和らげ、関節の動きを改善。 ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法を行い、膝周りの筋肉の柔軟性と筋力を回復させました。 ランニングフォームの指導や、靴の選び方のアドバイスも行いました。

その結果、膝の内側下の痛みは消失し、ランニングを再開することができました。 日常生活でも、膝の痛みを気にせず過ごせるようになりました。

鵞足炎は、放置すると慢性化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。 膝の内側下に痛みを感じたら、早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。



副院長 板倉 基二