2025.05.26
坐骨神経痛って何なの?
そのお尻から足の痛み、坐骨神経痛かもしれません
「なんだかお尻から足にかけてズーンと重い」「ピリピリとしびれて、歩くのがつらい」—もしかすると、それは坐骨神経痛のサインかもしれません。坐骨神経痛は、日常生活に大きな支障をきたす可能性のある症状ですが、適切なケアで改善が期待できます。
そもそも坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛は、特定の病名ではなく、坐骨神経が圧迫されたり刺激を受けたりすることで発生する、一連の症状の総称です。腰からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、そして足先まで広がる、その範囲の痛みやしびれを指します。症状の感じ方は「電気が走るよう」「ジンジンする」「感覚が鈍い」など、人それぞれ異なります。
体で一番太い神経、「坐骨神経」
では、その坐骨神経とは何でしょうか? 坐骨神経は、私たちの体の中で最も長く、そして最も太い末梢神経です。腰のあたりから始まり、お尻の中を通り、太ももの後ろ側を下り、膝の裏でさらに枝分かれして足のつま先まで伸びています。この大切な神経が何らかのトラブルに見舞われると、坐骨神経痛として様々な症状が現れるのです。
なぜ坐骨神経痛は発生するのか?
坐骨神経が圧迫される原因は一つではありません。主な発生メカニズムとしては、以下のようなものがあります。
- 腰椎椎間板ヘルニア: 腰の骨の間にあるクッション材(椎間板)が飛び出し、坐骨神経の通り道を圧迫します。
- 脊柱管狭窄症: 脊髄が通る背骨のトンネル(脊柱管)が狭くなり、神経が締め付けられます。これには体を支える筋力の弱化も関係しているケースがあります。
- 梨状筋症候群: お尻の深い部分にある梨状筋という筋肉が硬くなり、その下を通る坐骨神経を締め付けてしまうケースです。
- その他、長時間同じ姿勢での作業、不良姿勢、加齢による骨の変形なども、坐骨神経への負担を増大させる要因となります。
整骨院でできる坐骨神経痛へのアプローチ
当院では、坐骨神経痛でお悩みの方に対して、まず丁寧なカウンセリングと検査を行い、痛みの原因を特定することから始めます。その上で、以下のような施術を通じて症状の改善を目指します。
- 手技療法: 硬くなった筋肉をほぐし、坐骨神経への圧迫を軽減します。特に梨状筋など、坐骨神経と関連の深い筋肉にアプローチします。
- 姿勢矯正: 骨盤の歪みや背骨のアライメントを整えることで、腰への負担を減らし、神経の通り道をスムーズにします。
- ストレッチ・運動指導: 症状の改善だけでなく、再発予防のためのストレッチや、自宅でできる簡単な運動方法を指導します。
坐骨神経痛の悩み、一人で抱え込まずにご相談ください
「もうこの痛みとは一生付き合っていくしかないのか…」と諦める必要はありません。坐骨神経痛は、適切な治療とセルフケアで症状の緩和や改善が期待できます。
もし、お尻から足にかけての痛みやしびれで悩んでいるなら、ぜひ一度当院にご相談ください。あなたの症状に真摯に向き合い、快適な日常生活を取り戻すためのお手伝いをさせていただきます。お気軽にご連絡くださいね。
副院長 板倉 基二