2025.06.04
首の骨からくる手の痺れ(頚椎症)について
ハーモニー仙川中央整骨院です!
今回は「頚椎症(けいついしょう)」についてお話ししていきます。
症状の概要
頚椎症とは、首の骨である頚椎が加齢や長年の負担によって変形し、その中を通る神経や血管を圧迫することで、様々な症状を引き起こす病気です。
具体的には、
- 首の痛みやこり
- 肩から腕、手にかけての痛みやしびれ
- 指先のしびれや感覚の鈍さ
- 腕に力が入りにくい(脱力感)
- ひどい場合は、歩行が不安定になったり、排泄に問題が出たりすることもあります。
といった症状が挙げられます。
症状の原因
頚椎症の主な原因として、
- 加齢による変化:椎間板の弾力性が失われたり、骨の一部がトゲのように変形(骨棘)したりすることで、神経の通り道が狭くなります。
- 長時間の不良姿勢:デスクワークやスマートフォンの長時間使用など、うつむいた姿勢や首に負担のかかる姿勢が続くことで、頚椎への負担が増し、症状が悪化しやすくなります。
- 過去のむちうちなどの外傷
などが考えられます。
症状の治療法
頚椎症の治療法として、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。
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電気治療
痛みやしびれの軽減、血行促進のために電気治療を行います。 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気で強い痛みに即効性が期待できます。炎症を抑え、痛みを和らげます。 立体動態波治療は、立体的に深部の筋肉にアプローチし、筋肉の痛みや緊張の緩和に効果的です。
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手技療法
首や肩周りの筋肉の緊張を丁寧に緩め、血行を促進することで、神経への圧迫を軽減し、痛みやしびれを和らげます。また、頚椎の**アライメント(骨の並び)**を整えることで、神経の通り道を確保し、根本的な症状の改善を図ります。
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運動療法
首や肩周りの筋肉のストレッチや筋力トレーニングを行い、頚椎を安定させるための筋肉を強化します。これにより、首への負担を減らし、症状の悪化や再発を防ぎます。パソコン作業時の正しい姿勢や、首に負担をかけない動作の指導も行います。
改善事例
症例:
50代男性。 長時間のデスクワークでパソコン作業が多く、首や肩のこりがひどい。最近では、作業中に指先にしびれを感じるようになり、集中力も低下し、仕事に支障が出ていました。
改善例:
問診と検査の結果、頚椎症による神経圧迫と診断しました。
まず、ハイボルテージ治療と立体動態波治療を併用し、首や肩の痛みを軽減し、指のしびれの緩和を図りました。 並行して、手技療法で首や肩周りの硬くなった筋肉を丁寧にほぐし、頚椎のバランスを調整する施術を行いました。 痛みが落ち着いてきた段階で、首や肩のストレッチ、姿勢を支えるための体幹トレーニングなどの運動療法を指導。デスクワーク時の正しい姿勢や、適度な休憩の取り方、首に負担をかけない工夫について具体的なアドバイスを行いました。
その結果、首や肩のこり、頭痛が軽減したのはもちろん、特に悩んでいた指先のしびれも消失しました。仕事中の集中力も向上し、快適に過ごせるようになったと大変喜んでいらっしゃいます。
頚椎症は、日々の生活習慣が大きく影響する症状です。もし、デスクワークなどで首や肩の痛み、腕や指のしびれを感じたら、一人で悩まずにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二