2025.06.17
足首を捻った…捻挫は甘く見ないでしっかり処置を!
ハーモニー仙川中央整骨院です!
今回は「足関節捻挫」についてお話ししていきます。
症状の概要
足関節捻挫とは、足首を内側や外側にひねってしまい、足首の関節を支える靭帯や関節包といった組織が損傷してしまうケガです。特に、足首を内側にひねって足の裏が内側を向くような形で起こる「内反捻挫」が多く見られます。
具体的には、
- 足首の痛み(特にひねった直後)
- 腫れや内出血(あざ)
- 触ると痛む(圧痛)
- 足首を動かすと痛む
- 足に体重をかけると痛い、または歩きにくい
- 足首の不安定感
といった症状が挙げられます。
症状の原因
足関節捻挫の主な原因は、足首に強い外力が加わることです。
- スポーツ中の急な方向転換や着地:テニス、バスケットボール、サッカーなど、足首に負担がかかるスポーツで多いです。
- 段差や不安定な場所での転倒
- ハイヒールなど不安定な靴を履いている時
- 準備運動不足
- 過去の捻挫による靭帯の緩みや筋力不足
などが考えられます。
症状の治療法
足関節捻挫の治療法として、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。
-
RICE処置
受傷直後の応急処置としてRICE処置を行います。これにより、内出血や腫れを最小限に抑え、痛みを和らげます。
- Rest(安静):患部を動かさず、休ませる
- Ice(冷却):患部を冷やして炎症を抑える
- Compression(圧迫):患部を圧迫し、腫れの広がりを防ぐ
- Elevation(挙上):患部を心臓より高く上げ、腫れを軽減する
-
電気治療
電気治療は、痛みや炎症を軽減し、患部の回復を促すために用いられます。 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性が期待できます。炎症を抑え、痛みを和らげます。 立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。
-
テーピング療法
足首の動きを制限し、損傷した靭帯への負担を軽減するために、テーピングを行います。これにより、足首の不安定感を減らし、回復を助けます。
-
手技療法
腫れや痛みが落ち着いてきたら、足首周りの筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで痛みを軽減します。また、関節の動きを改善し、足首の可動域を回復させる手助けをします。
-
運動療法
回復段階に入ったら、足首の柔軟性を回復させるストレッチや、バランス能力、筋力トレーニングを行い、再発を予防します。スポーツ復帰に向けた段階的なリハビリテーションも重要です。
改善事例
症例:
20代女性。 趣味のテニス中にサイドステップをした際、足首を内側にひねって転倒。直後から足首に強い痛みと腫れがあり、体重をかけるのがつらい状態でした。
改善例:
問診と検査の結果、足関節捻挫(内反捻挫)と診断しました。
まず、RICE処置を徹底し、ハイボルテージ治療で患部の炎症と強い痛みを速やかに抑えました。同時に、患部をテーピングで適切に固定し、安静を保ちました。 数回の治療で腫れと痛みが軽減してきた段階で、立体動態波治療を併用しながら手技療法で足首周りの筋肉の緊張を緩め、血行を促進。 その後、患部の状態を見ながら、徐々に足首のストレッチや、バランスディスクを使ったバランス能力のトレーニングなどの運動療法を開始し、足首の柔軟性と筋力を回復させていきました。テニス復帰に向けた、より実践的な動きの練習も段階的に取り入れました。
その結果、足首の痛みは消失し、テニスにも完全に復帰することができました。以前よりも足首が安定していると実感し、再発の不安なくプレイを楽しめるようになったと喜んでいらっしゃいます。
足関節捻挫は、スポーツをしている方には特に多い怪我ですが、放置すると痛みが慢性化したり、足首が不安定になったりする可能性があります。 足首をひねって痛みを感じたら、一人で悩まずにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二