2025.09.10
外側上顆炎・テニス肘・腱鞘炎?
外側上顆炎(テニス肘)でお悩みの方へ ― 当院での治療と再発予防について
こんにちは。ハーモニー仙川中央整骨院です。
今回は、肘の外側に痛みが生じる「外側上顆炎(テニス肘)」について、当院での治療法やセルフケア、原因となる筋肉や神経についてご紹介します。
◆外側上顆炎とは?(病態と症状)
外側上顆炎は、肘の外側にある「外側上顆」と呼ばれる部分に付着する筋肉や腱が、過度の使用や負担によって炎症を起こす症状です。
一般的には「テニス肘」とも呼ばれますが、テニスをしていない方でも、パソコン作業や手作業、重い荷物の持ち上げなどで発症することがあります。
症状の特徴は、
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ドアノブを回す、物を握る、手を使う動作で肘の外側に痛みが出る
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重い物を持つと肘が痛む
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安静時でも肘に違和感や鈍い痛みを感じる
などです。
◆原因となる筋肉や神経
外側上顆炎の原因は、主に 前腕の伸筋群の使い過ぎ です。特に以下の筋肉が関与します:
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短橈側手根伸筋(Extensor Carpi Radialis Brevis, ECRB)
外側上顆に付着し、手首を伸ばす動作で強く使われます。最も痛みの原因となりやすい筋肉です。 -
指伸筋群(Extensor Digitorum)
手や指の伸展動作で負担がかかることがあります。
また、橈骨神経(Radial nerve) が前腕外側の筋肉に分布しており、神経が筋肉や腱の炎症に影響する場合もあります。
原因としては、
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繰り返しの手首や前腕の使いすぎ(パソコン作業、手工芸、荷物運搬など)
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筋力不足や柔軟性低下による負担の集中
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肘や肩の姿勢不良による力の伝達異常
などが挙げられます。
◆当院での治療について
ハーモニー仙川中央整骨院では、保険診療と自費診療機器を組み合わせて、痛みの改善と再発予防に取り組んでいます。
① 急性期(痛み・炎症の軽減)
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保険診療による施術
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自費診療機器:ハイボルト・立体動体波を使用し、炎症を起こした腱や筋肉を素早く緩和します。
② 慢性化・再発予防(根本改善)
痛みが落ち着いた後は、肘関節・前腕の歪みや姿勢を整える矯正治療を3か月間継続。筋肉バランスを改善することで再発を予防します。
③ 筋力不足・柔軟性改善
前腕の筋力不足や柔軟性低下は外側上顆炎の再発リスクとなります。
当院では**楽トレ(EMSによるインナーマッスルトレーニング)**やストレッチ指導を行い、手首・前腕の安定性を高めます。
◆改善事例のご紹介
30代女性の患者様。パソコン作業で右肘の外側に痛みが出現。ドアの開閉や荷物を持つ動作も困難な状態で来院されました。
初期はハイボルト治療で痛みを軽減。その後、肘・肩の矯正と楽トレを組み合わせて3か月間施術。
現在では「肘の痛みが気にならなくなり、仕事や家事が楽にできる」と喜びの声をいただいています。
◆ご自宅でできるセルフケア
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前腕ストレッチ
肘を伸ばして手のひらを下に向け、反対の手で指先を軽く引き、前腕伸筋を伸ばす。 -
温めて血流改善
炎症が落ち着いた後は蒸しタオルや入浴で前腕を温め、筋肉のこわばりを緩和。 -
負担の軽減
作業姿勢を改善し、手首や肘に負担をかけすぎないよう注意する。 -
軽い筋力トレーニング
セラバンドや軽いダンベルで前腕の筋力を強化し、腱への負担を減らす。
◆最後に
外側上顆炎は「手をよく使うから仕方ない」と諦めがちですが、適切な治療と筋力・柔軟性の改善で痛みを和らげ、再発を防ぐことが可能です。
ハーモニー仙川中央整骨院では、痛みの改善から姿勢矯正、筋力強化までトータルでサポート。
「外側上顆炎による手や肘の痛みを改善し、再発を防ぐ身体づくり」を一緒に始めていきましょう。
副院長 板倉 基二