2025.09.15
筋筋膜性腰痛・腰の痛み
急な腰の痛みでお悩みの方へ ― 筋・筋膜性腰痛の原因と改善法
こんにちは。ハーモニー仙川中央整骨院です。
今回は、突然の腰痛で悩む方が多い 筋・筋膜性腰痛(いわゆる「ぎっくり腰に近い症状」)について、原因となる筋肉や痛みの仕組み、当院での治療法、再発予防、セルフケアまで詳しくご紹介します。
◆筋・筋膜性腰痛とは?(病態と症状)
筋・筋膜性腰痛は、腰の筋肉や筋膜が過度に緊張・硬化することで血流が悪くなり、痛みを引き起こす状態です。
骨や椎間板に異常がない場合でも、強い腰の痛みを発症することがあります。
主な症状
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急に腰に痛みが走る(前屈・起き上がり・中腰で痛むことが多い)
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動かすと痛みが増すが、安静にしていると楽になる
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腰の特定部位が張って硬くなっている
◆原因となる筋肉と痛みのメカニズム
筋・筋膜性腰痛は 腰の筋肉や筋膜の緊張・トリガーポイント によって痛みが生じます。
① 腰方形筋(Quadratus Lumborum)
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腰の深層に位置し、体幹の側屈や腰椎の安定に関与
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長時間の立位や前かがみ、左右どちらかに体重がかかる姿勢で過緊張
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緊張が持続すると腰の一部が固まり、局所痛や張り感を引き起こす
② 多裂筋(Multifidus)
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脊椎の椎骨間に付着する深層筋で、腰椎を安定させる役割
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筋力低下や疲労により腰椎の安定性が失われ、負荷が局所に集中
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筋膜が引っ張られ、鋭い痛みや慢性的な鈍痛が出る
③ 大殿筋・中殿筋
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骨盤と股関節の安定を担う
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筋力不足で骨盤が前傾または左右に傾くと、腰方形筋や多裂筋が代償的に過緊張
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腰全体の張りや腰痛の慢性化につながる
④ 腸腰筋(Psoas major & Iliacus)
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股関節の屈曲と腰椎の前傾に関与
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長時間座ることにより短縮し、腰椎前弯を強めることで腰痛を誘発
痛みの発生メカニズム
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筋肉や筋膜が緊張すると血流が悪化 → 乳酸や老廃物が蓄積
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トリガーポイントが形成され、特定の動作で痛みが誘発される
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過緊張により姿勢が崩れ、他の筋肉にも負担がかかり痛みが広がる
◆当院での治療について
ハーモニー仙川中央整骨院では、保険診療と自費診療機器を組み合わせて、急性の腰痛を素早く緩和し、再発予防を行います。
① 急性期(痛みの軽減)
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保険診療による徒手療法・温熱療法
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自費診療機器:ハイボルト・立体動体波
→ 筋肉・筋膜の炎症や緊張を短時間で和らげ、動作を楽にします
② 慢性化・再発予防(根本改善)
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腰椎・骨盤の歪みを整える 矯正治療 を3か月間継続
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多裂筋・腰方形筋・臀筋などの筋肉バランスを整え、腰への負担を分散
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姿勢改善と日常動作の安定性を向上
③ 筋力不足・体幹安定化
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楽トレ(EMS) による体幹・下肢・臀筋のトレーニング
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腰椎の安定性を高め、腰筋の過緊張を防ぐ
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再発しにくい腰を作り、日常動作を安心して行える状態に
◆改善事例のご紹介
40代男性の患者様。朝起き上がろうとした際に急に腰に痛みが走り、歩行や座位動作も困難な状態で来院。
初期はハイボルト治療で痛みを軽減。
その後、腰椎・骨盤矯正と楽トレを組み合わせて3か月間施術。
結果:「起床時の痛みが大幅に減り、仕事や家事の動作もスムーズになった」と改善。
◆ご自宅でできるセルフケア
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腰・臀部のストレッチ
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腰方形筋や臀筋をゆっくり伸ばす
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軽い体幹トレーニング
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仰向けで膝を立てて腹筋を軽く使う運動など
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温めて血流改善
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腰や臀部を蒸しタオルや入浴で温め、筋肉のこわばりを和らげる
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正しい姿勢の意識
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座位・立位で骨盤の前傾・後傾を整え、腰筋の負担を軽減
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◆まとめ
筋・筋膜性腰痛は「急に痛くなったから仕方ない」と思われがちですが、
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適切な治療で痛みを素早く和らげ
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筋肉・骨盤・姿勢のバランスを整え
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筋力を強化することで再発を防ぐ
ことが可能です。
ハーモニー仙川中央整骨院では、痛みの改善から骨盤・腰椎矯正、体幹・下肢の筋力強化まで総合的にサポートしています。
「急な腰痛・筋・筋膜性腰痛を改善し、再発しにくい腰を作るケア」を一緒に始めましょう。
副院長 板倉 基二