脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の違い

2025.10.04

脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の違い

【脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の違いとは?】

腰や足に痛み・しびれが出ると「坐骨神経痛かも?」と思う方も多いですが、実は脊柱管狭窄症と坐骨神経痛は似ているようで違うものです。


【それぞれの簡単な説明】

■ 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が、加齢や姿勢の崩れなどで狭くなり、神経を圧迫して起こる病気です。
神経の通り道が“物理的に狭くなる”のが原因です。

■ 坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)

お尻から足にかけて伸びる「坐骨神経」が、何らかの原因で刺激されて痛みやしびれが出ている状態を指します。
つまり「症状の名前」であり、原因となる病気は人それぞれです。
(※脊柱管狭窄症も坐骨神経痛の原因の一つになります)


【症状の出方の違い】

比較項目 脊柱管狭窄症 坐骨神経痛
痛みの出る範囲 腰?お尻?太もも?ふくらはぎ(両足のことも) 片側のお尻?足先まで(片足が多い)
特徴的な症状 歩くと痛み・しびれが出て休むと楽になる(間欠性跛行) お尻や太ももの裏がジンジン・ピリピリ痛む
楽な姿勢 前かがみ・座る姿勢で楽になる 横になると楽、または体勢で痛みが変化
原因 神経の通り道(脊柱管)が狭くなって圧迫 神経自体が筋肉や椎間板などに圧迫されて刺激

【原因の違いをもう少し詳しく】

  • 脊柱管狭窄症
     → 加齢や長年の姿勢不良で骨や靭帯が厚くなり、神経の通り道が狭くなる。
     → 「歩くと痛い」「休むと楽」という特徴的な経過が見られます。

  • 坐骨神経痛
     → 腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、骨盤の歪みなどによって神経が刺激される。
     → 「お尻や太もも裏の痛み」「片足のしびれ」が出やすいです。


【どちらも放っておくと…】

どちらも神経が関係する症状のため、放置するとしびれが慢性化したり、歩行が不安定になったりすることがあります。
早期に原因を特定し、神経への負担を減らす治療が重要です。


【整骨院での対応】

当院では、症状の出方や動作検査で原因をしっかり見極めたうえで施術を行います。
脊柱管狭窄症・坐骨神経痛ともに、以下のような治療を組み合わせて行います。

  • ハイボルト療法:痛みの原因を特定し、神経の興奮を鎮める
  • 立体動体波・3DMENS:深部筋の緊張を緩め、しびれを軽減
  • マイクロカレント療法:神経や組織の回復を促進
  • 骨盤・背骨調整(手技療法):歪みを整え、神経の通りを改善

一人ひとりの症状に合わせた施術で、「痛みの改善」から「再発予防」までをサポートします。


【まとめ】

脊柱管狭窄症と坐骨神経痛は、どちらも神経に関係する症状ですが、

  • 脊柱管狭窄症:神経の通り道が狭くなる病気
  • 坐骨神経痛:神経が刺激されて痛む症状

という違いがあります。
腰や足のしびれ・痛みを感じたら、自己判断せず早めにご相談ください。

????ハーモニー仙川中央整骨院
痛みの原因を見極め、根本からの改善を目指します。



副院長 板倉 基二