2025.02.21
手首を動かすと、手首の小指側が痛い
ハーモニー仙川中央整骨院です!
今回は「TFCC損傷」についてお話していきます。
症状名:TFCC損傷
症状の概要
TFCC(三角線維軟骨複合体)とは、手首の小指側にある軟骨や靭帯などの複合組織で、手首の安定性を保つ役割をしています。TFCC損傷とは、このTFCCが外傷や使い過ぎによって損傷し、痛みや機能障害を引き起こす状態です。
具体的には、
- 手首の小指側の痛み
- 手首を動かすと痛みが増す
- 手首の可動域制限
- 手首の不安定感
- 物をつかむ、握るなどの動作で痛みが増す
といった症状が挙げられます。
症状の原因
TFCC損傷の原因として、
- 転倒やスポーツなどで手首を強く捻る
- 手首の使い過ぎ
- 繰り返しの負荷
などが考えられます。
ゴルフやテニスなど、手首をよく使うスポーツや、手作業が多い仕事をしている方は、TFCC損傷のリスクが高くなります。
症状の治療法
TFCC損傷の治療法としては、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。
- 電気治療
電気治療は、痛みや炎症を軽減するために用いられます。 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。 炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。 立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。
- テーピング療法
手首の動きを制限し、TFCCへの負担を軽減するために、テーピングを行います。
- 手技療法
手首周りの筋肉の緊張を和らげ、関節の動きを改善することで、痛みや機能障害を軽減します。
- 運動療法
手首の可動域を広げ、筋力を強化するためのストレッチやトレーニングを行います。 再発予防のための運動指導も行います。
改善事例
症例:
40代男性。 ゴルフをしていて手首に痛みを感じるようになった。 特に、スイング時に手首の小指側に痛みがあり、日常生活でも重いものを持つのが辛い。
改善例:
問診と検査の結果、TFCC損傷と診断。
ハイボルテージ治療と立体動態波治療を併用し、痛みや炎症を軽減。 テーピングで手首を固定し、負担を軽減。 手技療法で手首周りの筋肉の緊張を和らげ、関節の動きを改善。 ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法を行い、手首の可動域と筋力を回復させました。 ゴルフをする際の注意点や、手首に負担をかけない体の使い方の指導も行いました。
その結果、ゴルフスイング時の痛みは消失し、日常生活でも手首の痛みを気にせず過ごせるようになりました。
TFCC損傷は、放置すると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。 手首に痛みを感じたら、早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二