五十肩の治療はなぜ長引く?回復までの道のりを解説

2025.03.21

五十肩の治療はなぜ長引く?回復までの道のりを解説

「気がついたら肩が痛くて上がらない…もしかして五十肩?」

そう思われた方もいるのではないでしょうか。五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩の痛みと可動域制限を主な症状とする疾患です。

「早く治したいのに、なかなか良くならない…」

五十肩の治療は、時に数ヶ月から1年以上と長期にわたることがあります。なぜこんなに時間がかかるのでしょうか?

五十肩の回復には段階がある

五十肩の回復は、一般的に以下の3つの段階を経て進みます。

  • 急性期(炎症期):発症から数週間~数ヶ月。強い痛みがあり、動かせる範囲が狭くなります。夜間痛が生じることがあります。
  • 慢性期(拘縮期):痛みは徐々に軽減するものの、肩の動きはまだ制限されたままです。動作時の痛みが強く出ることがあります。3か月~1年ほど症状が出ます。
  • 回復期(解凍期):肩の動きが徐々に改善し、痛みもほとんどなくなります。

これらの段階を経て、組織の修復と可動域の回復が行われるため、どうしても時間がかかってしまうのです。

焦らずじっくりと治療に取り組むことが大切

五十肩の治療で大切なことは、焦らずにじっくりと取り組むことです。自己判断で無理に動かしたり、治療を中断したりすると、かえって回復を遅らせる可能性があります。

根気強く治療を続けることで、改善していきます。

まとめ

五十肩の治療には時間がかかりますが、適切な治療とリハビリテーションを継続することで、必ず改善に向かいます。焦らず、根気強く治療に取り組みましょう。



副院長 板倉 基二