2025.05.25
ゴルフでも「テニス肘?」肘の外側が痛い時の治療について
ハーモニー仙川中央整骨院です!
症状の概要
外側上顆炎は、一般的に「テニス肘」と呼ばれることの多い症状です。肘の外側にある骨の出っ張り(上腕骨外側上顆)に付着している、手首を反らしたり指を伸ばしたりする筋肉の腱に炎症が起こり、痛みが生じます。テニスプレイヤーに多いですが、スポーツをしない方にも起こります。
具体的には、
- 肘の外側の痛み
- 物を掴んだり、持ち上げたりする時に痛む
- ドアノブを回す、タオルを絞る動作で痛む
- 手首を反らしたり、指を伸ばしたりすると肘が痛む
- 腕を伸ばして物を置く時に痛む
といった症状が挙げられます。
症状の原因
外側上顆炎の原因として、
- ゴルフやテニスなど、手首を繰り返し使うスポーツ
- デスクワークでのマウス操作、キーボード入力
- 重いものを持ち上げる作業や、繰り返しの手作業
- 家事(フライパンを振る、掃除など)
- 肘や手首の使い過ぎによる筋肉や腱への過度な負担
- 筋肉の柔軟性不足や筋力バランスの崩れ
などが考えられます。 特に、手首や指を動かす筋肉が繰り返し使われることで、肘の外側の腱の付着部に小さな損傷が蓄積し、炎症につながります。
症状の治療法
外側上顆炎の治療法として、当院では以下のような方法を用いて症状の改善を目指します。
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安静にする
痛みが強い場合は、肘や手首を安静にし、原因となる動作を控えることが重要です。サポーターなどで負担を軽減することも有効です。
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電気治療
電気治療は、痛みや炎症を軽減し、患部の回復を促すために用いられます。 ハイボルテージ治療は、高電圧の電気を用いた治療法で、強い痛みに対して即効性があります。炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。 立体動態波治療は、深部の筋肉まで刺激する治療法で、筋肉の痛みや緊張を和らげる効果が期待できます。
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テーピング療法
肘や手首の動きをサポートし、患部への負担を軽減するために、テーピングを行います。
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手技療法
肘や前腕の筋肉、特に手首を動かす筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで痛みを軽減します。また、肘関節や手首の関節の動きを改善することも重要です。
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運動療法
痛みが軽減してきたら、肘や手首周りの筋肉のストレッチや、段階的な筋力トレーニングを行い、再発を予防します。正しい体の使い方や、原因となる動作の改善指導も行います。
改善事例
症例:
50代男性。 趣味のゴルフを始めてから、肘の外側が痛むようになった。特に、ゴルフスイングでボールを打つ時や、クラブを握る時に痛みが増す。
改善例:
問診と検査の結果、外側上顆炎と診断。
まずは、ハイボルテージ治療で炎症を抑え、痛みを軽減。 テーピングで肘と手首をサポートし、ゴルフスイング時の負担を軽減しました。 手技療法で前腕の硬くなった筋肉を丁寧に緩め、肘や手首の動きを改善。 痛みが落ち着いてきたら、肘や手首周りのストレッチや、負担のかからない範囲での筋力トレーニングなどの運動療法を開始しました。 さらに、ゴルフスイングのフォームについて、肘への負担を減らすためのアドバイスも行いました。
その結果、ゴルフスイング時の肘の痛みは大幅に軽減し、以前のようにゴルフを楽しめるようになりました。
外側上顆炎は、繰り返しの動作によって起こりやすい症状です。肘の痛みを感じたら、無理せず、早めにハーモニー仙川中央整骨院にご相談ください。
副院長 板倉 基二